流通している土地の大方が「建築条件付き」というものです。このシステムは
かんたんに言うと「土地は売ってあげるけど、建物もセットでね」ということ
で、建売ならぬ売建と言われるものです。ハウスメーカーを検討し始めたとき
から、結局ずっと悩まされたのがこの「建築条件付き」なのです。
手頃ないい土地がみつかっても建材や基本プランが決まっていると、変更する
のは不可能ではなくても、うんと割高になるのです。残念ながら、それが現状
です。そこで上に建てる家をかためていた私たちは、その家が入って予算も合
う４０坪以上１０００万円以下の土地、接道南向・・な土地探し、という
今から考えると無茶なことをスタートしてしまったのです。不動産屋さんには
それはもう、ここでは書けないこともいっぱい言われました。山間の集落も検
討しました。横を名神が走っていてバス停から１５分街灯もない場所。行って
みたら汚水池みたいになっている土地（←これはさすがに、無言で回れ右して
走って逃げました。それくらい怖かった！）、土地の資料では普通の広い土地
が実際に行ってみると８ｍ以上の高台で、延々とつづく路地を抜けて幅の細い
階段を延々とのぼる・・・
本当に土地は行ってみないと分からない、の連続でした。不動産に掘り出し
ものはない、とよく言われますが、それを実感。
「家が決まっているから土地が難しいのかなー」気づくのに１ヶ月以上かかり
ました。
「それなら土地にお金をかけて、別のハウスメーカーの安い家にしよう」
「狭い土地にして、家を合わせてもらおう」
でも、ハウスメーカーの安い家はほとんどがオプションで、結局安くない。
狭い土地は建売や売建用地で、条件を外すと５００万円位アップするし
間口が狭くなるので、間口がある程度必要になる規格に合わない。
ひょっとすると、私たちには新築の家を建てるのは無理かもしれないなー。
そういう風に思い始めました。
| 01 | きっかけ |
| 02 | マンションor戸建 |
| 03 | ハウスメーカー1 |
| 04 | ハウスメーカー2 |
| 05 | 中古か建売か |
| 06 | ハウスメーカー3 |
| 07 | 中古を改造？ |
| 08 | 建築家という選択 |
| 09 | 最後の土地探し |
| 10 | 決断 |