01■ 出発→吉備

02■ 宮島s.a.

03■ 関門海峡1

04■ 九州に突入

05■ 熊本に向かう

06■ 阿蘇へ

07■ 草千里

08■ やまなみ

09■ 宿

10■ 由布岳

11■ 玖珠s.a.

12■ 関門海峡2

13■ 夕焼け

14■ 旅のデータ
9.宿
小さい宿が好き。
 やっとたどり着いた塚原高原。しかし、
宿の表示の先にあるのは森への入り口。
 とりあえず、車で行けるところまで行っ
てみようとソロソロと走り出した。途中で
夫が「これ以上行ったら、全部バックでも
どらなあかん」と焦り始めた頃、森の中に
広場のようなものが見えてきた。
 ご到着である。
 不思議なアプローチの仕方であるけど、
その分、ワクワクした。
 私は基本的に大型のホテルや旅館がキライである。個人旅行ではほとんど選ばない。若いときは、
お金がないこともあり、民宿やユースしか泊まらず。今でも民宿は好きだけど、1泊とかホッとする
時間がほしいときや構われたくない時は民宿以外を選ぶ。
 民宿以外となると、ホテルや旅館になるが、大型になるとお風呂に行くのも遠いし、人がいっぱい
で気疲れする。そして何より、宿の方向性が大多数にうける最大公約数になるのが納得できない。
 残念ながら私には、リピートする宿がない。そろそろ年齢的にも常宿というものに憧れはあるのだ
けど、未だに見つかっていない。

 閑話休題。今回、私が選んだ宿は、塚原高原にある「forest inn born」という経営はペンション
なんだけどソフト面ではホテルライクという、5室しかない宿である。
宿の前の広場から森の小道をふり返っ
てみた。正に森の中の一軒宿です。
ちょっとした公園のように広いが、宿
の敷地である。
宿泊棟の全景。これ以外に、離れが
1棟とカフェ棟がある。
 私たちが到着した音が聞こえたのか、平屋の(のちにカフェ棟と分かる)方から、宿の方が迎えに
来てくれた。いきなり記帳しろということもなく、お茶とお菓子をふるまってくれた。
夕食の時間も迫っていたので、間もなく宿泊棟の方へ。この宿は、アアルトなど北欧系家具を使って
いるということで、ちょっと期待しているのです。
部屋はお世辞にも広いとは言え
ませんが、こざっぱりとしてイ
イ感じです。
ただちょっと、これは○○○と
いった具合に、グッドデザイン
づくしだったので、その点少し
疲れました。私もデザイン家具
とかは好きですが、あまり並ぶ
とお腹いっぱい・・・という感
じで。
これが今回宿泊したお部屋です。クッ
ションはコンランショップのだった。
夜中のどが乾いたときにがぶ飲みした
水。自販機を探しに行くのも大変。
吹き抜けの下はダイニングスペースで
す。ホテルみたいにおいしかった。
談話スペースです。テレビはここで見
ます。雑誌は建築系多かった。
談話スペースの椅子も、すべてアアル
トでした。試し座り。笑。
バス・トイレは共同、テレビも共同と設備の面では充実しているとは言えませんが、食事は本当にお
いしかった。マリネサラダから始まって、メインの肉料理もホテルのレストランのようだった。
お風呂は共同といえど、貸し切りの檜風呂でとても広い。
余談ですが、ここは高地のため、夜はとても冷える。海の日という真夏にも限らず。私は案の定、
お腹をこわし(冷えるとすぐにお腹を壊す)何度もトイレに行って苦しんでいたのに、夫はベッドの
下に隠れて遊んだりしていた(^^;
さて、朝食は、以外にも納豆、焼き魚の和定食。ごはんもおみそ汁も大変おいしくいただきました。
(お料理は、すみませんカメラのバッテリ切れで撮れませんでした)
宿泊棟から見たカフェ棟。到着時には
ここでお茶をいただきました。
宿泊は5組しかないので、とてもひっ
そりとして贅沢。
朝、広場の方を見た風景。本当に周り
は木ばっかりで気持ちいい。
バング&オルフセンをチェックする
夫。機器はとても豪華。
カフェ内の雰囲気。ここでもっとゆっ
くりしたいくらい、本があった。
チェックアウトの日は、京都まで帰る日だったので、早々に出発
するつもりだったのに、なんとなく去りがたくカフェ棟でお茶を
飲むことに。
宿泊棟にあったステレオもだけど、ここにあるのはもひとつ豪華
なバング&オルフセン。
たぶん、オーナーの趣味なんだろうなー。徹底して「北欧」にこ
だわった宿だった。
私の評価は微妙。ある面ではもう1泊したいくらいの宿だった。
例えば、好きな雑誌の持ってないバックナンバーが揃っていたり
ロケーションがよかったり、食事がおいしかったり。
変に構われないところもポイント高し。
ただ、デザイン物が揃いすぎているところ、ストイックなくらい
統一されているところが、私には少し疲れた。
この辺は人それぞれだと思います。普段から、ディテールにもこ
だわったり、北欧家具や機器に慣れている方は、自然にとけ込め
ると思う。ペンションだからと甘えるところはなかったし。
あと、私の性格もある。
結構あちこち旅をしていろんなところに泊まっているのに、なか
なか「もう一度行きたい」宿には巡り会えないのだ。
ああ、一軒だけあるわ。八重山の竹富島の民宿。結局は島の民宿
が一番好きらしい。
[forest inn born] 大分県・塚原高原

<勝手に採点:40点/50点満点>
宿の個性度 :★★★★★(十分に個性的)
おいしい食事:★★★★★(ホテルのレストランみたかった)
いいお風呂度:★★★★☆(アウトバスだけど広い檜風呂)
非現実感覚 :★★★★☆(華美じゃないのに、というところがスゴイ)
ロケーション:★★★★★(これ以上はなかなかないでしょう)
空間満足度 :★★★★☆(この規模では充分)
設備の充実度:★★☆☆☆(私はあまりこだわらないけど)
まったり度 :★★★★★(1泊でも、のんびりできた)
宿の方の対応:★★★★☆(とても丁寧です)
交通アクセス:★★☆☆☆(車じゃないとキツイ)
一押しは? :森の中の一軒宿