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9.宿 小さい宿が好き。 |
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やっとたどり着いた塚原高原。しかし、 宿の表示の先にあるのは森への入り口。 とりあえず、車で行けるところまで行っ てみようとソロソロと走り出した。途中で 夫が「これ以上行ったら、全部バックでも どらなあかん」と焦り始めた頃、森の中に 広場のようなものが見えてきた。 ご到着である。 不思議なアプローチの仕方であるけど、 その分、ワクワクした。 |
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私は基本的に大型のホテルや旅館がキライである。個人旅行ではほとんど選ばない。若いときは、 お金がないこともあり、民宿やユースしか泊まらず。今でも民宿は好きだけど、1泊とかホッとする 時間がほしいときや構われたくない時は民宿以外を選ぶ。 民宿以外となると、ホテルや旅館になるが、大型になるとお風呂に行くのも遠いし、人がいっぱい で気疲れする。そして何より、宿の方向性が大多数にうける最大公約数になるのが納得できない。 残念ながら私には、リピートする宿がない。そろそろ年齢的にも常宿というものに憧れはあるのだ けど、未だに見つかっていない。 閑話休題。今回、私が選んだ宿は、塚原高原にある「forest inn born」という経営はペンション なんだけどソフト面ではホテルライクという、5室しかない宿である。 |
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宿の前の広場から森の小道をふり返っ てみた。正に森の中の一軒宿です。 |
ちょっとした公園のように広いが、宿 の敷地である。 |
宿泊棟の全景。これ以外に、離れが 1棟とカフェ棟がある。 |
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私たちが到着した音が聞こえたのか、平屋の(のちにカフェ棟と分かる)方から、宿の方が迎えに 来てくれた。いきなり記帳しろということもなく、お茶とお菓子をふるまってくれた。 夕食の時間も迫っていたので、間もなく宿泊棟の方へ。この宿は、アアルトなど北欧系家具を使って いるということで、ちょっと期待しているのです。 |
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部屋はお世辞にも広いとは言え ませんが、こざっぱりとしてイ イ感じです。 ただちょっと、これは○○○と いった具合に、グッドデザイン づくしだったので、その点少し 疲れました。私もデザイン家具 とかは好きですが、あまり並ぶ とお腹いっぱい・・・という感 じで。 |
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これが今回宿泊したお部屋です。クッ ションはコンランショップのだった。 |
夜中のどが乾いたときにがぶ飲みした 水。自販機を探しに行くのも大変。 |
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吹き抜けの下はダイニングスペースで す。ホテルみたいにおいしかった。 |
談話スペースです。テレビはここで見 ます。雑誌は建築系多かった。 |
談話スペースの椅子も、すべてアアル トでした。試し座り。笑。 |
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バス・トイレは共同、テレビも共同と設備の面では充実しているとは言えませんが、食事は本当にお いしかった。マリネサラダから始まって、メインの肉料理もホテルのレストランのようだった。 お風呂は共同といえど、貸し切りの檜風呂でとても広い。 余談ですが、ここは高地のため、夜はとても冷える。海の日という真夏にも限らず。私は案の定、 お腹をこわし(冷えるとすぐにお腹を壊す)何度もトイレに行って苦しんでいたのに、夫はベッドの 下に隠れて遊んだりしていた(^^; さて、朝食は、以外にも納豆、焼き魚の和定食。ごはんもおみそ汁も大変おいしくいただきました。 (お料理は、すみませんカメラのバッテリ切れで撮れませんでした) |
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宿泊棟から見たカフェ棟。到着時には ここでお茶をいただきました。 |
宿泊は5組しかないので、とてもひっ そりとして贅沢。 |
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朝、広場の方を見た風景。本当に周り は木ばっかりで気持ちいい。 |
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バング&オルフセンをチェックする 夫。機器はとても豪華。 |
カフェ内の雰囲気。ここでもっとゆっ くりしたいくらい、本があった。 |
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チェックアウトの日は、京都まで帰る日だったので、早々に出発 するつもりだったのに、なんとなく去りがたくカフェ棟でお茶を 飲むことに。 宿泊棟にあったステレオもだけど、ここにあるのはもひとつ豪華 なバング&オルフセン。 たぶん、オーナーの趣味なんだろうなー。徹底して「北欧」にこ だわった宿だった。 私の評価は微妙。ある面ではもう1泊したいくらいの宿だった。 例えば、好きな雑誌の持ってないバックナンバーが揃っていたり ロケーションがよかったり、食事がおいしかったり。 変に構われないところもポイント高し。 ただ、デザイン物が揃いすぎているところ、ストイックなくらい 統一されているところが、私には少し疲れた。 この辺は人それぞれだと思います。普段から、ディテールにもこ だわったり、北欧家具や機器に慣れている方は、自然にとけ込め ると思う。ペンションだからと甘えるところはなかったし。 あと、私の性格もある。 結構あちこち旅をしていろんなところに泊まっているのに、なか なか「もう一度行きたい」宿には巡り会えないのだ。 ああ、一軒だけあるわ。八重山の竹富島の民宿。結局は島の民宿 が一番好きらしい。 |
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[forest inn born] 大分県・塚原高原 <勝手に採点:40点/50点満点> 宿の個性度 :★★★★★(十分に個性的) おいしい食事:★★★★★(ホテルのレストランみたかった) いいお風呂度:★★★★☆(アウトバスだけど広い檜風呂) 非現実感覚 :★★★★☆(華美じゃないのに、というところがスゴイ) ロケーション:★★★★★(これ以上はなかなかないでしょう) 空間満足度 :★★★★☆(この規模では充分) 設備の充実度:★★☆☆☆(私はあまりこだわらないけど) まったり度 :★★★★★(1泊でも、のんびりできた) 宿の方の対応:★★★★☆(とても丁寧です) 交通アクセス:★★☆☆☆(車じゃないとキツイ) 一押しは? :森の中の一軒宿 |
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