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7.草千里 地獄か極楽か。いずれもこの世にあらず。 |
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やっとつきました、草千里。が、道中、 不安に思っていたように、頂上はすごい霧 に包まれ、視界ゼロな状態。 しかも車から降りると寒い。それほど標 高が高いとも思っていなかったのに、下界 とは大層気温が違う。 頂上でまたソフトクリームを食べようと ひそかに思っていたのだが、気温差にお腹 をこわし、万事休す。いつもこんな気候 なのかと諦めかけた矢先、雲が動いた! |
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ご覧の通り、到着したら視界ゼロ。 バス停もなんだか寒そう。 |
・・・と、10分ほどしたら雲が晴れ てきた。 |
今まで見えなかったけど「馬乗り場」 があるらしい。 |
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一度、雲が動くと、それから の展開は早かった。 みるみるうちに、今まで見え なかった山の稜線や、池が見え てきた。 その様子をじっと見定めてい た夫は、おもむろに草の中にわ け入っていった。 足取りも軽やかに慣れたモン である。 |
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晴れていく様子を夫は悠然と眺める。 さすが晴れ男、余裕が違います。 |
馬乗り場に人が増えてきた。そら、 霧の中、馬に乗るのはちょっと・・・ |
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曇り。→ | ところにより晴れ。→ | のち快晴。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
この草千里というところは、慣れるまでは歩きにくい。馬が歩くので、あちこちに、その痕跡が 残っていて、踏んづけやしないかとソロソロ歩いていると、夫はどんどん先に行ってしまった。 恐らく、かなりフンんでいるのだろう。(←駄洒落ではない。) 上品に歩く私をほったらかして、彼は大股でどんどん山を登った。まるでその山の上に目的があるような、ハッキリとした歩き方だった。 |
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空や、山並みに見とれて歩くのもよい が、たまに足元を見た方が尚よい。 |
山上まで登ってしまった夫。しかも、 降りてきてしまった。待ってくれ〜 |
見上げると、美しい空。この辺は足元 をあまり見なくても安心である。 |
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山から下りてきた夫と、途中ですれ違う。 「火山が見えるで」 そう、ここは噴火口の近くなのである。夫はそれを知ってて(予測して)見に行ったのだった。噴火口が見えると聞き、私も急いで登った。 「ほんまや!火山が見えた」 |
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地獄ッ! 火口をそばで見たことは何度かあります。が、対岸で見る 噴火口は、そばで見るよりも不気味である。 |
極楽ぅ〜。 同じ位置から、草千里を見下ろすと、なんと美しくのどけ き風景であることよ。 |
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