第1話11/19<出発> → 第2話11/20<チュニス〜ケロアン> → 
第3話11/21<スベイトラ〜ガフサ> → 第4話11/21<ガフサ〜トゥズール> → 
第5話11/22<トゥズール〜ショット・エル・ジェリド〜ドゥーズ>  → 
第6話11/22<マトマタ> → 
第7話11/23<エルジャム〜スース> → 
第8話11/24<カルタゴ〜チュニス> → 第9話11/25<シディ・ブ・サイド> → 
第10話11/26<チュニス〜フランクフルト〜関空>
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第7話<エルジャム〜スース>
ここに来て、夫が風邪を引いた。疲れた身体に、夕べの冷たいシャワーと寒い部屋は酷だったらしい。熱もあるようで、持参した「冷えピタ」と風薬を与えるが、かなり苦しそうな様子で心配である。が、気丈な夫は、エルジャムに到着すると、円形闘技場をしっかりと観光する。彼はSONYのDVを持参していたので、帰ってきて再生したけれど、熱があったとは思えないくらい、きっちりと撮影してあった。
円形闘技場は実際、今でも催しをすることがあるのだろうか?石の階段などもしっかりしていて、ずっと上まで登ることが出来た。

その後バスは、地中海の方にあるスースというチュニジアのリゾート地に向けて出発した。港町である。
夕刻の海辺をちょっと散策して、ホテルに入る。ここはヨーロッパからのリゾート客が多いせいか、欧風のリゾートホテル「DIAR EL ANDALOUS」に泊まる。またまた豪華なホテルで、トイレはアラビア式と洋式の二つが並んでいた。
熱のある夫はまたもやベッドに倒れ込む。部屋が乾燥していたので、バスタブにお湯をはって、絨毯にも少しお湯を蒔かせて貰った。濡れタオルを干し、乾燥対策を万全にして、ろくな看病もせずに私はまた部屋を抜け出す。外はくらくなっていたので、ホテルの中の売店を冷やかす。
そこでも仲良くなった売り子のお兄さんと、チュニジアと日本の文化について盛り上がる。メモに相手の名前を自国の言葉で書き記し、交換する。「食事が終わったら飲もう」とナンパされたが(酒飲んでもいいのか!?チュニジア人は!)、「夫が風邪を引いているから」と流ちょうな日本語で丁重にお断りする。
■地中海ということもありイタリアの絵画のようなスース。
■左が洋式、右がアラビア式。