第１話11/19＜出発＞　→　第２話11/20＜チュニス〜ケロアン＞　→　
第３話11/21＜スベイトラ〜ガフサ＞　→　第４話11/21＜ガフサ〜トゥズール＞　→　
第５話11/22＜トゥズール〜ショット・エル・ジェリド〜ドゥーズ＞　　→　
第６話11/22＜マトマタ＞　→　第７話11/23＜エルジャム〜スース＞　→　
第８話11/24＜カルタゴ〜チュニス＞　→　第９話11/25＜シディ・ブ・サイド＞　→　
第１０話11/26＜チュニス〜フランクフルト〜関空＞
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第６話＜マトマタ＞
ラクダから降りると、次の目的地は「スターウォーズ」のロケ地であるマトマタである。まるで月面のように、荒涼とした大地に穴ぼこがいっぱい。昔、ベルベル人が侵略から身を守るため、地面に穴を掘り、そこを中庭として周囲に部屋を作る穴ぐら住居を造ったのだという。
今でもそこで暮らす人々がいる。子供の頃に見たインディヘナの住居に洗礼を受けたせいか、私は土地のオリジナリティあふれる住居に、とても関心がある。わくわくする。私達が見物したそこは、観光地となって、そこの女主人はマトマタNO.1の有名人らしい。日本に帰ってきて、チュニジアの特番を見たときにも、その方は健在であった。彼女はおばあさんなのだが、髪は、ショッキングピンクで、民族的な慣習でタトゥーが入っていて、かなりイカした風采であった。
ここでは穴ぐら住居なホテルに泊まりたかったが、作りは面白いモノのわりとマトモな
☆☆☆ホテル「KOUSEILA」に泊まる。ここでも、着いたとたんにベッドに倒れ込むようにして眠る夫をしりめに、私は売店や集落の周辺に出向き、流ちょうなアラビア語で話しかけたが、ここはアラビア語もあまり通じないらしい。
が、私はキレのいいボディ・ランゲージで、ラクダに乗ったときに気に入ったターバンを買うことにした。いろんな色があり目移りするので、店の人に巻いて貰いながら試着する。何故か、ターバンを巻いた私の顔をみて、売り子のお兄さんはウケていた。愛想笑いにしては、笑いすぎである。結局、夫の分も含めて、チュニジアン・ブルーのターバンを２つ買う。いくらか忘れたけれど、切手も買ったので、ちょっとおまけして貰った。この夜は、生まれて初めてクスクスを食べる。クスクスは日本でもメジャーなので食べたことのある人もいると思うが、小麦粉を蒸してポロポロとお米っぽくしたものに、マトンのシチューをかけたもので、とても美味である。砂漠地帯であるので、水は出にくい。案の定、シャワーはすぐに冷たくなってしまい、夫は風邪を引いてしまった。砂漠地帯なのだ、夜はとても寒い。
■こちらは動物園で見たラクダ。飲んでいるのはジュース。
■マトマタ穴ぐら住居の内装。カワイイ！
■穴ぐら住居を上から見ると、こんな感じ。