一日現場検証 2003/10/19
床と窓。「場」が
肉付けされ始めた。


風邪を引き、しばらく現場検証は自粛していた。
久しぶりに来てみると、床の構造合板が張られ、開口が開け
られ、設備配管・配線が進んでいた。
ひとつひとつ、○○の場所、○○のための配線・・が見えて
くると、ただの空間からスペースの持つ意味が浮かび上がっ
てきた。
私はこの日、非常に体調が悪い。ようやく下がった熱が外出
によって再び上がりそうな予感・・・。そんなときには自分
が居心地のいい場所を無意識に探しているのか、気がつけば
ずっと2階の南面にたたずんでいた。眼下をひっきりなしに
通る車の群・・・不快かと思ったが、何故が落ち着く。
きっと貧乏性なのだろう。何もせずにいることが不安なの
だろう。動くものを見ているとホッとするらしい。
一方、夫はといえば、しきりとコンセントの位置と種類を
チェックしていた。しかも、ひとつひとつをカメラにおさ
める念の入れよう・・・( ̄▽ ̄;
空間ばかりおおざっぱに見ている私、ディテールに重点を置
く夫・・・。恐らく夫の現場検証の方が正しいのだろうが、
それにしても、どっちもどっちというか、二人足してやっと
一人前といったところでしょうか。
空間の骨格がほぼ、姿を現しました。

むき出しの柱と梁の連続。1階は抑えめにした分、2階は思い
きり天井高をとり、ダイナミックな空間ができそうです。
まだ開いていませんが、階段の上には900スパンの柱1スパ
ン分、トップライトが出来る予定です。今はまだ、そこからの
光が入らないので、1階の北側は暗くなっていますが、それも
解決できることでしょう。柱と柱の間には、竣工後、夫婦でコ
ツコツと棚板を造り収納にする予定です(以上2階の様子)
ディテールもこだわって、光がはいる工夫を・・・。

左から2・3・4番目:2階のトイレスペースです。ここは片持ちで、真四角の箱からトイレだけが飛び出します。
トイレにもトップとサイドから光が入ります(2番目の写真より)。
左から1番目:南面の東端にたたずむ夫・・・。ふちのえんじ色の部分は、ファサードの鉄骨を溶接するための下地部
分です。約200ピッチで鉄骨のグリッドができ、外からの視線と、直射日光をさえぎり、内外から見る角度によって
異なるコントラストを生み出します。
下段:窓のサッシが入りました。1階は床から700上がり、2階は床の高さに通気窓を数カ所、作ってもらいます。
左から5番目:キッチンのガス・水道の配管がされていました。
外からの配線、鉄骨下地。準備万端


夫こだわりの電気配線は、もちろん外から配線を張り巡らせてもらっています。この後、構造合板の壁の上に断熱材を敷いてもらい、外壁材(フレキボード)が貼られます。

                   

ストライプ上に入ったえんじ色の梁が、ファ
サード部分に施される、鉄骨スクリーンの下地
も兼ねます。このままのストライプの状態でも
なかなかカッコヨイので、このまま残したい
気分も・・・。
室内の色のプランも、現場で見る土臭い配色が
気に入ってしまい、白で潰してしまうのが勿体
ない気も。ただ、空間全体が白を全体で計画
されているので、当初の予定通り「白」で通す
方が、正解なのかもしれませんが。
階段と吹き抜けの配分は、思い通り・・・否!それ以上の出来に。

前回、見に来たときには、2階の合板が張られていなかったため、やたらと吹き抜けが多かった
のですが、今回はほぼ最終形の吹き抜けの状態が見られました。見上げた図は、1階の寝室部分
からの風景。階段上にはこれからトップライトが開けられるので、今よりは明るい寝室になる
でしょう。見下ろした図は、2階から見える1階の姿。とりわけ、気になっていたガレージ・
ヴューの様子も思い通り。左上段の写真が椅子に座った高さから見下ろしたガレージの風景。
今、木材が積んであるところですね。ガレージと室内の仕切はガラスなので、これなら夫のDJ
スペースからクルマがばっちり見えます。